25.グルグル登場 |
タマの世界征服 |
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25.グルグル登場
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天気のいい日は、公園で皆とゴロゴロしよう。でも陽が隠れると寒い…皆でくっついてると暖かい。 「太陽は大好きにゃ。」 「そうね、気持ちいい~。」 いつものように寝そべっているタマとシロ。レオンとテツがやって来た。 「ずっと雪で、寒かったね。」 レオンが言うとシロが答えた。 「そうなのよね、寒かったわね。久しぶりの太陽かしら…」 「僕たちもここでゴロゴロ出来るようになってよかったよ。」 テツは嬉しそうに言った。ゴロゴロする猫達がマッタリとしていると突然、 「何だ、ここは猫のたまり場か…?」 メガネをかけたおじさんが覗き込んできた。慌ててその場を離れようとする猫達もいた。当然タマ達 も逃げようとしたが、そのメガネをかけたおじさんは、ぶつぶつ言いながらその場を離れた。 「びっくりしたにゃ。人間がやってくるなんて…」 タマは怒り気味に言った。当然のことだが、この公園は人間が作ったものだ。 「あのおじさん、第六西にもちょくちょく現れるんだ。」 「テツ知ってるの?」 「そうなんだ、レオン。よくこの公園内を歩いてグルグル回ってるんだ。」 「何で歩くにゃ。」 タマが聞いた。 「人間は、健康のためにたくさん歩く、ウォーキングをするんだ。走っている人間もいるし。」 タマとシロは知らなかった。 「あのグルグル歩き回るメガネのおじさんを僕達は、グルグルと呼んでいるんだ。」 レオンも感心した。 「たくさん歩きたい人間もいるんだね。」 「別に何もしてこないから大丈夫だよ。」 タマたちは驚きながら、そんな人間もいるんだなと思った。そしてタマは考えた。 「これはもしかして、人間が僕達を“いじめる”前触れなのでは…怪人コネロクだったらどうするん だろう。」 そう考えながら、暖かいコタツのある家へ帰っていった。 |
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